サイクルパの構築方法
ORASラストシーズン中盤にも差し掛かったこんなタイミングで、ほんと今更ですがサイクルパを作るときにいつも自分がやっている構築方法について。
ぶっちゃけ今こんなことを書いても糞の役にもたたなさそうですが「ブログには自分の書きたいことを書け!」と近所のおじいちゃんも言っていたので書きます。雑記程度に読んで頂ければと。
調子に乗って記事のタイトルを「勝てるサイクルパの作り方!」とかにしようと思いましたがいつもいつでもうまく勝てるなんて保証はどこにもないので控えめにしました。てへぺろ。
「勝てるサイクルパ」とはなんなのか。現環境ではサイクルパは逆風だと言われています。
諸説ありますが、一番言われているであろうのは対面構築の増加。サイクルクラッシャーであるガルゲンが環境の頂点に位置しており、これらに弱いサイクルパで勝ち上がるのは難しいというもの。
逆に考えると対面構築にも負けないサイクルパを組むことがサイクルパで勝ち上がる近道なのでは、と自分は考えます。
特になんのギミックもない一般的なサイクルパを組むに当たってよく使われるであろう方法は
①軸ポケモン+周りで補完
軸となるポケモン(だいたいメガポケ)を決めてそいつの苦手なやつを周りで補っていくスタイル。
物凄ーく簡単に言えば「メガバシャーモ軸組みたい!アローが怖い!じゃあミトム入れよう!」みたいな感じ。
多分この決め方をしている人が一番多いんじゃないかと思います。
②役割理論的な組み方
「バシャーモとガブリアスとランドロスはクレセリアで受けて…サザンドラとスイクンはニンフィアで処理して…こいつの処理はこう…こいつはこう…」みたいな個々のポケモンにしっかりと役割を持たせて採用するやつ。
受けループなんかはこういう考えのもとに組まれていますね。
役割「理論」です。「んんwww」の方ではないです。
③~ポケモンにおけるPTの作り方~
1.まずは自分の好きなポケモンを入れましょう
2.後の五匹はそのポケモンの相性を補完するポケモンを入れます
3.実際に戦ってみましょう。そしておのずと弱点が見えてくるのでどんどんポケモンを入れ替えましょう
4.最終的に好きなポケモンがいなくなったらPTの完成です
実戦を交えているあたりとても効果的な決め方だと思います。
さて、いつも通り前置きが長くなってしまいましたが自分はこんな方法を取っています。
1.対面構築を仮定してそれぞれについての選出と立ち回りを決める(ガルガブゲン、ガルクレセドラン、カバガルゲッコなど)。
この際相手の初手はガルゲンを仮定する。
2.同じく受けループ、害悪構築(ボルトゴーリなど)に対する基本選出と立ち回りを大まかに決める。
3.マンダマンムーなどのよくある構築に対してどう立ち回るかとかゲッコウガやサナなどの受け辛いポケモンをちゃんと処理できるかを考えたり。
4.実際に回してみて、例えばよく見る特定の構築への勝率が0%だったりと余りにも欠陥が目立つようならそこを補うように変えていく。この時点で1.で考えた対面構築への選出が大幅に捻じ曲がるようであれば大きく変更するか解散。
え?ちょっとガルーラ気にしすぎじゃね?と思う方もいるかもしれません。実際その通りです。
なぜこんな決め方をするかというと自分は上位で勝ち抜いていくためには上に行くほど増えるガルーラスタンへの勝率を確保することが最重要だと考えているからです。
なので自分がパーティを作るとき目指すものはテンプレ対面構築への処理ルートを確実に確保しつつ他の並びにも粗方対応できるような汎用性の高い並びです。
さて想定するガルーラスタンとはなんなのか。
有名どころだとこんな感じですね。
①
②
③
勿論この3つだけでなく「ありそうな」対面構築の並びに対する処理はできる限り考えます。
例えば①のバシャーモをウルガモスやファイアロー、キノガッサ辺りと入れ替えてみたり。
その他いそうなやつら
などなどをできる限り想定します。
1.でガルゲンを初手に仮定する理由としては出し負けのケアがしにくいから。
ガルーラはとにかく受け辛い。
超火力と豊富な役割破壊を兼ね備えた最強のサイクルクラッシャー。
環境に一定数いるガルーラの型を全て仮定したとき、限られた極一部のポケモンを除けば受けは成立しません。
ゲンガーも同様で受けに回ると催眠が飛んできたり交代際に身代わりを張られて滅んできたりと好き勝手にやられます。こいつについては下手に受けるよりもさっさと殴り倒すのが手っ取り早い。
この2匹はどちらも先発性能が高く、また受け出しからの処理が他のやつに比べて難しいので後手後手に回るのは避けたい。
後は上に出てるパーティやポケモンをあれこれ仮定してそれぞれに対する立ち回りを決めるだけです。
ついでに2.に関して説明すると単純に受けルや害悪は対策しているかどうかで勝率がかなり大きく変わるからです。日頃から害悪4ね4ね言ってるやつがいるけど害悪4ねって言っていいのはそれなりの対策をしてもなおやられたやつだけだってばっちゃが言ってた。
この決め方のメリットとしては比較的対面構築に勝てること(上手いこと想定していた動きが嵌った前提ですが)。
現環境で上を目指すのが難しいと言われているサイクルパですがその理由は前回の記事で触れた通り大体対面構築の流行です。
対面構築相手に一定の勝率を保てるというだけで、それはそのパーティのアドバンテージであると自分は考えています。
デメリットは個々のポケモンへの対応よりもガルーラと愉快な仲間たちへの対応に比重を置いているために、結果どうしても重いやつや切ったやつが生まれやすいということです。
こうして組んだパーティの例として以前に自分が組んだライボルト軸の特徴を挙げてみましょう。
@メガ石
@ゴツメ
@残飯
@スカーフ
@メガ石
@輝石
自分がライボルト軸を組んだときは初手のガルゲン両方に対応できるポケモンとしてメガライボルトを採用するところから構築を始めました。
構築記事を見て頂ければ分かる通り、ガルーラスタンに対する立ち回りは割と細かく決めています。
因みにガルクレセサザンに対して初手にランドロスを置くと書きましたがこれは初手はサザンドラが来るのとパーティがあまりゲンガーを誘わないという経験則であり当初はサザン入りに対してもライボルトから入っていました。
レボルトを考慮してないって?なんの話かな?
あらかじめ動きを想定していたガルガブゲンやガルクレセドラン(ついでに受けルとオニゴーリ絡みの害悪)などにはかなりの高勝率を収めることができたと自負しています。
しかしその反動で先ほど書いたデメリットの通り、こいつだけはどうしても無理〜><というポケモンが生まれやすいわけですね。
このパーティの例だと雷パンチ持ちのバシャーモがそれです。パーティの面子を見れば雷パンバシャ一匹だけで崩壊することが分かると思います。
他に重いポケモンを挙げてみると
悪抱くみレボルト→滅びゲンガーで無理矢理処理
残飯ヒートロトム→滅びゲンガーで無理矢理処理
珠キリキザン→滅びゲンガーで(ry
ゲンガー万能すぎる…
他にもサザンドラなどは一旦不利対面を作られるとナットレイしか受けられるやつがいない上に、眼鏡悪波は痛いわ交代読み大文字されると試合が終わりかねないわでかなり重いです。頑張って立ち回りでなんとかするしかないのが現状。
メガヤミラミに至っては突破手段がない。
単純にこれらの重いポケモンを対策することは簡単です。
具体例だとパッと考えついた並びですが
こんな並びであれば少なくとも懸念されていたヒトム、サザン、ヤミラミなどにもそれぞれ後出しから対応できるようになり個々のポケモンへの対応範囲は広がりますが対ガルーラを構築単位で考えたときには恐らくギャライボナットの方が安定するかと思われます。だからギャライボナットなんです。
(決して上のような並びが弱いと言っているわけではありません。)
「どんなポケモンに対しても広く対応できるし対面構築もまあ頑張ればどうにかなる程度の構築」か「一部無理なポケモンが出てくるが対面構築への勝率は安定している構築」どちらを選ぶかと言われたら自分は間違いなく後者を選びます。
勿論切るポケモンは個体数とも相談します。例えば対面構築に強くても型に関わらずマンダが絶対無理!というパーティだったら欠陥どころの騒ぎじゃないので流石に組み直す。
残飯ヒトムとレボルトに関してもゲンガーで1:1交換という処理ルートが最悪あるからいいもののそれさえもできないパーティであれば解散。
キザンはゲンガーがいなくても多分切ります(笑)
決してキリキザンを馬鹿にしているわけではなく、くどいようですが使用率と相談した結果です。それこそレート2000以上とかにもなるとキリキザン1匹に対してガルーラ30匹くらいの割合になるんじゃなかろうか。
当たり前ですが理想はどんなパーティ、ポケモンに対しても安定して対応できることです。
でもご存知の通りそうそう上手くはいかないものです\(^o^)/
そんな完璧なパーティがあれば是非知りたい。
今振り返ってみると自分のパーティの作り方の紹介というよりいつもみたく自分の考えをただつらつらと書いただけのようにも見えますがサイクルパで頑張っている方々は構築に手詰まりしたら一度この組み方で組んでみては?
そして結果レートが下がっても責任は一切負いません()
もちろんわざわざこんな組み方をしなくても勝ててる人は沢山いますし、「これが絶対だ!」と押し付けるつもりはありません。
それこそ特定のポケモンが無理なのを分かっていて放置するなんてありえん!と思う人もいるでしょうし、こういう考え方もあるんだなあとあくまで一つの考え方程度に受けとっていただけたらなと。
高レート帯でガルスタンが圧倒的に多いという6世代環境だからこそ通用した組み方。
環境がある程度固まった後の7世代レートでもこの組み方ができるかは分かりませんができなくなったらなったでそれはいいことなのかもしれない。
ガルーラばっかりでORASはつまらない!なんてことは自分は一度も思ったことがないけどやっぱり色んなパーティが使われる方が楽しい人が多いでしょうしね。
それではノシ