【S4 2105】分身がこの先生キノコるには

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シーズン4お疲れ様でした!
今更になっていつものサムネがダサすぎると思い始めたので今回から構築記事のサムネ画像をトレーナーカードにします。
パーティも分かりやすいしね。見た目は押せ押せなパーティですがその実攻撃技が5つしかないという沼成分高めのパーティ。

パーティコンセプトと構築解説
「選出画面で悟られない分身バトンは強い」と感じ、相手視点からは分身を意識され辛いメガバシャスタン偽装の分身バトンパを組んだ。
例えばf:id:pokomonn:20161028214739g:plainf:id:pokomonn:20160721010756j:plainf:id:pokomonn:20160721010920j:plain
と並べたようなあからさまなバトンパはまず分身が警戒されるためコケコなどの蜻蛉ボルチェンを絡めた起点回避や滅びゲンガーなどにどう対応するかというのが課題になる。
対して、スタンパに偽装してしまえば相手は分身の警戒が薄くなるため展開が楽になることが多い。
加えて、構築するにあたって押してきそうな見た目のポケモンを集めることで苦手な呪いミミッキュや滅びゲンガーの選出を抑制することを心掛けた。
アタッカー型のゲンガーやミミッキュはこちらのパーティにかなり刺さっているものの、初見殺しの通用しない再マッチング以外では選出されたのは滅ゲンは1回、呪いミミッキュは2回(うち一回は剣舞じゃれかげに呪いを仕込んでいるアタッカーを兼ねた型)のみだった。
自分は呪ッキュを使ったことがないので本当に優先して出さないパーティとして組めているのかは実際にはよく分からない部分があるが現に出てこなかったので上手く組むことができたんじゃないかと思っている。
猫ガルと組んでいる呪いミミッキュならば出てきそうだが気持ちガルーラと組んだ呪いミミッキュが減った感じがするので単純に時期もよかった。

以下個別紹介

f:id:pokomonn:20160721010756j:plainバシャーモ@マゴのみ 加速
臆病H236B36D44S188
185-x-95-x-96-136
影分身 身がわり バトンタッチ 吠える

調整は身がわりがA156ミミッキュのかげうち耐えかつDL対策。
メガ枠候補がこのポケモンしかいないのと今期からメガが解禁されたという時期も重なり相手視点からはほぼ間違いなくメガバシャーモだと錯覚させることができる。
この型のバシャは影分身、身がわり、バトンまでは確定で残りの1枠は人によって違うが自分は吠えるを採用した。吠えるのメリットは
・カバ、スイクンなどの吹き飛ばしや吠える持ちに展開阻止されない
・バトンミラーに強い
主にこの2点。
(相手の積みリセットもあるが分身を見て積んでくる人はあまりいなかった)
普通なら面倒であろう分身バトンミラーは何度か経験したが吠えるのおかげでこちらが一方的に展開して全勝できた。
欠点は挑発を当てられるとわるあがきで自滅していくことだがそれを踏まえても相手からの吠えるや吹き飛ばしやバトンミラーに対応できるバトンバシャの吠えるは便利すぎて手放せない。

f:id:pokomonn:20161028214642g:plainラティオス@ラムのみ 浮遊
臆病HSd
187-x-100-150-131-178
電磁波 置き土産 光の壁 吠える

HSぶっぱ余りDで丁度陽気マンダの捨て身と珠ゲッコウガの冷凍ビームを両方最高乱数切り耐えに抑えられる。
スカーフテテフのムンフォで高乱数を引かれて出オチしたことが何度かあったのでちょいSを落としてDに振った方がいい。
吠えるは大体竜舞してくるギャラへの対面操作とスカーフを切って様子見身がわりから入ってくるゲンガーや最速マンダで詰まないために採用。
光の壁は壁置き土産と合わせて初手のアシレーヌを無理矢理起点にしようという魂胆。
スカガブが初手で逆鱗するだけで半壊しそうなパーティなので保険としてハバンを持たせたかったがなかったのでラム。
ハバンはあくまで保険であり仮に持たせたところで恐らくラムよりも発動しないが、上記のような欠陥を抱えているので一丁一旦といった感じ。

f:id:pokomonn:20160821182408j:plainニンフィア♂@食べ残し メロメロボディ
図太いH244B228S36
201-x-125-x-150-85
影分身 身代わり 欠伸 バトンタッチ

第2の起点作り兼バトン要員。
Sラインはアシレーヌを抜けたらいいなくらいのつもりだったが一度も対面することはなかった。
主に欠伸を利用してのペリッパー始動雨パ(構築上滅びトノはほぼ無理)などに対する時間稼ぎや全体的に遅く、バシャーモが基本加速しなくても抜けるようなパーティに出して起点を作っていく。
隙あらば自分自身が分身して欠伸で対面操作しつつバシャーモにバトンする。
単純な耐久指数ならば優っているブラッキーではない理由は相手視点から初手レヒレ、アシレーヌに来られたくなかったので出し負けるポケモンを増やしたくなかったのと耐久型のイメージが強いブラッキーだと呪いミミッキュを誘いやすくなりそうだったため。
メロメロボディはオマケなので性別はどっちでもいい。
育成したときはガルーラに発動したら面白いなーとか考えていたが対面構築に出すポケモンではないのとリザXのフレドラを何度か受けたのでどっちと言われれば♀の方がよかったかも。

f:id:pokomonn:20160901131439j:plainキノガッサ@毒毒玉 ポイズンヒール
意地っ張りH12A244S252
137-199-100-x-80-122

タネマシンガン 身がわり 剣の舞 キノコの胞子
最強のポケモン。こいつに分身バトンを繋ぐことがこの構築の勝ちパターン。
バトンバシャ+ポイヒガッサの組み合わせはORASでは有名だったので警戒されるか不安だったが相手の選出を見るにマークは薄かったと思う。
耐久にほぼ振っていないのは構築段階では被弾を前提にしていないためだったがアシレーヌのわだつみアクジェで落ちるので耐久調整をしてもいいと思った。
ほぼ特化したAとPP勝負に強いタネマシンガンにより、分身をそれなりに積む必要があるもののバトンによる回避上昇ポイヒガッサは普段は絶対に勝てないようなモロバレルやメガフシギバナにも簡単に勝てるようになる。
また、パーティによっては最悪分身を積まなくても加速バトンのみで勝てることもあるために楽。
剣舞を限界まで積んでも処理に時間がかかるマンダ(ハイボは知らない)、リザ、カグヤ、ナット、バナ、バレルと時間を与えるといずれ加速で抜かれるバシャーモなどがいたら欲張って分身を多めに積みに行く。
(つまり大体のパーティには分身^p^)
ビルドではなく剣舞を採用したことによって吹き飛ばしを持っているであろうカバルドン(身がわりのタイミングで後出しされるとタネマシンガンを耐えられて最速起きされる負け筋がある)などの処理速度が格段に上がり助かった場面が多い。

f:id:pokomonn:20170718181935g:imageデンジュモク@デンキZ ビーストブースト
控えめ H20B4C172D60S252
161-x-92-236-99-135

10万ボルト 目覚めるパワー氷 身がわり 蛍火
HD方面は無振りドヒドイデの熱湯を身がわりが確定耐え、1加速で130族抜き+1、残りC。
呪いミミッキュや滅ゲンの選出は抑えられても軸であるバシャが役割対象であるドヒドイデや挑発レヒレは抑えようがないのでこれらに強いバトン先として採用。
バシャバトンが苦手であろうドヒドイデをブーストの起点にしてそのまま全抜きできるスペックを持つこのポケモンはこの構築に上手く嵌っていた。
蛍火とビーストブーストによる抜き性能が半端なく、中途半端な素早さもバトンで補えるので使っていると加速バトンされるために生まれてきたんじゃねーかと錯覚する。
ドヒドイデドリュウズorマンムーのような並びはデンジュモクで崩すことはできないがドヒドイデの地面枠の相方としてグライオンが多いのが追い風だった。

f:id:pokomonn:20160821183533j:plainギルガルド@フィラのみ バトルスイッチ
意地っ張り H76A252B4D12S164
145-112(222)-171(71)-x-172(72)-101
シャドークロー 聖なる剣 剣の舞 身代わり

ガッサが完全に止まるカミツルギに強く、範囲的に止まり辛いポケモンとして採用。
カミツルギがいれば出す程度のポケモンのつもりだったがZが飛んでくるタイミングさえずらすことができれば仮に一回被弾するのを考慮しても大体のパーティにはデンジュモクの方が楽に抜いていけそうなので選出されないベンチウォーマー。
何故か今期は前シーズンであれほど遭遇したカミツルギとほとんど遭わず、唯一出した試合も分身バトンしたら降参されたので実力は未知数だが正直弱そう。
ブレードフォルムを拝むことが一度もなかったくらいに出さなかったがこのポケモンを入れることでよりスタンパに見せかけることができると御守りだということにしている。
まあ分身バトン決まれば余程じゃない限りどんなポケモンでも使えるって(投げやり)

基本選出

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ほぼ全試合これ。
安全にガッサにバトンを通せるパーティであれば相手が確率の壁を破ってくるとき以外では負けない。
初手ラティの行動は交換してきそうな対面(=低リスクで電磁波が撒ける対面)以外、かつ置き土産だけでバシャが積めそうなら電磁波を挟まず置き土産。
相手の初手がラムを盾にできるガッサ、ヘドロ爆弾の追加効果が怖いゲンガー、置き土産込みでもバシャが致命傷を負うテテフなどのときは命中90%の運ゲーを仕掛けることになる。

ウルガモスやレヒレがいるとき

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ガモスがいるときだけはガッサは出せないためデンジュモクを優先して出す。
レヒレに関しても挑発を警戒すると悠長に分身を積むことができないのでミストフィールドや挑発で展開を阻害されやすいガッサよりも抜き性能の高いデンジュモクを出していた。

対受けループ

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受けルというよりドヒドイデ入りの鈍足サイクル全般にはバシャで有利対面から身がわりを張り、デンジュモクにバトンする動きを心掛ける。
草入り受けループの初手グライには一旦ポイヒガッサを投げてから即バシャバックしてバナやバレルを釣り出すと大抵ドヒドイデが出てくるので、デンジュモクに身がわり加速バトンを繋ぐ展開をする。
初手にドヒドイデと対面した場合も様子見の身がわりから入る。毒毒が飛んでくれば即バトンできるし、熱湯で押された場合でも一度分身を見せればいつか黒い霧を使ってくれるのでその隙に身がわりを張りつつデンジュモクに繋ぐことができる。

対ペリラグ、カバドリなどの天候パ

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ニンフィアを選出する場合。欠伸連打で天候ターンを稼いで分身バトンを展開する。
ペリッパーは何やら後攻蜻蛉をしてくるやつがいたので欠伸ではなく様子見の身がわりから入るのが無難。
ペリラグはまあ行けるけど欠伸や吹き飛ばしのあるカバドリは正直厳しい。
トノグドラははっきり言って無理だと思うのでマッチングしないことを祈るしかない。

辛い並び

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のような並び。個体単位でもそれぞれ辛いがガルーラ+ここから1〜2採用のパーティが気持ち1900後半以降から頻繁に見られ、勝ちパターンの基本選出が出来なかったのでこの手の構築が苦手なのは欠陥であり何かしらの切り返しが必要だと感じた。
その何かしらがなんなのかは知らない()誰か開拓して下さい()

切っているポケモン
選出されないのを前提に組んだ滅ゲンや呪いミミッキュ以外では
滅びトノ→無理。単体ではガッサジュモクが強いが雨エース+ガッサ対策も絡められると勝てる気がしない。トノラグナットとかだと多分何をどう選出しても無理。
滅びアシレーヌ→こいつも無理。まずアシレーヌ自体がキツいので警戒している余裕もない。
ハイボマンダ→これまた無理。普通のマンダならば勝てるので警戒しません。
挑発テテフやコケコなど→持ってて偉いねって感じ。
吠えるヒードラン→カバやスイクンと違い吠えられる前にガッサで突破できない。
など。下4匹のようなポケモンはいちいち警戒していると拾える試合も拾えなくなるので考慮しません。
採用率と相談して泣く泣く切りました。
挑発テテフ切ってんのは正直かなり危うい感じするけど。

自分がバトンパを構築する際は裏選出を用意して柔軟に立ち回れるようにするよりとにかくギミックを通すことを意識してしまい、ほぼバトン前提の構築となってしまうのでどうしても無理なポケモンが生まれる。


構築紹介はここまでです。以下雑感
最高・最終2105

画像は順位的に見栄えがいい2100到達時ものですが最終順位は54位とかでした。
今期SM環境で初めてレート2100まで行くことができて満足しています。
私生活を言い訳に2100乗った時点で撤退しましたが初見殺しのギミックパは対戦数を増やすごとに再戦のリスクが増え、レートが上げ辛くなっていくのでこのパーティだとここいらが潮時だったんじゃないかと思っています。
ここまで行けた要因として切っていたトノ入り雨パやハイボマンダ、何やら目撃例が多かったらしいシャンデラと一度も遭遇しなかったというのがありマッチング運にかなり助けられました。
元々分身バトンという構築自体には前々から興味があったものの本格的に組もうとしたきっかけはシーズン中盤で置き土産トドン始動のスタンパ偽装の分身にボッコボコにされたためであり「スタンパに化けた分身が強い」という発想は自分から出たわけではないので今回2100に行けたのはその方のおかげでもあります。多分その方は見ても覚えてもいないだろうけど感謝\(^o^)/
来期からはちゃんと自分の力で2100やその上まで行けるように頑張りたいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
それと今シーズンでクソゲーに付き合ってくださった対戦相手の方々もありがとうございました。